当社は日本生命のビルを管理するグループ会社として1969年に発足して以来、約半世紀に亘り、設備管理、設備保守点検、施設警備、清掃などの業務を通じて、お客様のビルを安全・清潔・快適に管理することを基本に取り組んでまいりました。2000年には日本生命の連結グループから外れ一般会社となったのを機に、日本生命関係以外の物件の管理にも進出。「東京オペラシティビル」「ソニックシティビル」などの大規模ビルを含め、約800棟の管理を任されています。
日本生命の物件を多く扱う安定感から業界内では比較的高い定着率、採用力がある企業だと思っております。しかしながら、ビル管理という仕事はお客様のビルの安全を24時間365日体制で守っていく仕事。シフト勤務で従業員同士の勤務時間がバラバラであったり、物件によってはメンバー一人で管理を任されたりということもあります。上司と部下の勤務時間も勤務場所も異なるというコミュニケーションが取りづらい環境のなか、どうしても関係性が希薄になりやすい側面があります。また、管理職向けにマネジメントの研修をしっかりと実施しているものの、技術者というやや職人気質な社員が多いせいか、すべての管理職が高いマネジメント力を発揮できているとは言い難い状況でもありました。
今、ビル管理の業界は非常に高い求人倍率となっているため、人材に訴求する魅力的な制度の構築や改革に各社が本気で取り組んでいます。厳しい競争環境のなか、採用が徐々に難しくなり、離職する社員も少しずつ増加傾向にあり、従業員がより強いモチベーションを感じられる職場をつくる必要性を感じていました。