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[イベントレポート] 第2回マネジャー向けミートアップ「窮々」としているメンバーへの関わり方

イベント

1月14日に開催されたINSIDESユーザー向けのイベントの開催レポートをお届けします。2回目のテーマは「窮々」とした状態のメンバーに関する理解と接し方に関して、現場マネジャーの方々と私たちで意見を交換しました。ナビゲーターは株式会社リクルートマネジメントソリューションズの山下 由佳理です。

山下:皆様、お集まりいただきありがとうございます。2回目のご参加の方もいらっしゃりますが、改めてこのイベントの主旨をお伝えします。

『INSIDESマネジメント』は、メンバーの力を引き出してチームで成果を出すことに向き合うミドルマネジャーが企業横断で集い、「マネジメントの引き出しや発見を得る」サードプレイスです。

短い時間ではございますが、今日の時間をともに過ごす皆さま同士で自己紹介をもちたいと思います。それではどうぞ。

会場:(ディスカッション)

山下:さて、2回目のテーマは窮々のメンバーとの接し方についてです。窮々とは、INSIDESのワーク・メンタリティの五段階でいうもっともネガティブな状態を指します。余裕を持てず、自分を見失っている状態。自分の状況を客観視できずいっぱいいっぱいの状態です。

■マネジャーからみた現実とメンバーにとっての現実を味わう

山下:解決策を検討する前に、まずは窮々とはどのような状態かを掘り下げていきましょう。そこでまず、窮々のメンバーの方を想定していただき、このようなメンバーは日頃どのような言動をするのか、そしてそれに対してマネジャーの皆様はどのように感じられるのかを話し合ってみましょう。

会場:(ディスカッション)

山下: ありがとうございます。私たちが、お客さま企業に出向いて管理職向けに研修を行わせて頂くときにも、窮々のメンバーについては「発信がない」「残業しているが、成果はあがっていなくて何をしているかわからない」「はたから見ると心配だが本人は「大丈夫です」という」といったような言動があるということです。

今日のディスカッションでも似たようなところがでましたでしょうか。それに対してマネジャーとしては「助けられるなら助けてあげたいが突破口がわからない」ということでお困りなんですね。

では次に、この窮々状態が続いていったときに、メンバーはどのような心理状態・行動・感情になっていくのでしょうか。今度は窮々の当人の立場にたって想像してみてください。

会場:(ディスカッション)

山下:皆様ありがとうございます。私どもが過去に窮々だった経験のあるメンバーの方にヒアリングをしたところによると、「自分はこの仕事に向いてないと感じるようになる」「焦りが大きくなり悪循環に陥る」「居場所がなくなる」ということを伺いました。あるいは、今振り返るとメンタルヘルス不調であったが当時は自覚できなかったとおっしゃる方もいました。

ディスカッションの中からは「思った以上に責任感があるゆえに、メンバーがつらい状態になっていると気づいた」という声もあがっていましたね。本人の立場に立って考えるということをしてみると、さきほどのセッションとは異なった景色が見えてくるのをご実感されたと思います。

いかがでしょう?マネジャーからみた現実とメンバーにとっての現実をここまで存分に味わってきました。

■関わり方の引き出し・ヒントをシェア

山下:ここからは、窮々のメンバーとどのように関わっていくのが良いかを話しあっていきましょう。

会場:(ディスカッション)

山下:ありがとうございます。少し私共からもまとめさせていただきますね。窮々のメンバーに対する関わり方の方針として、まず「自分がつらい状況にあること」を自覚してもらうことがゴールとなります。自覚がないなかで、いくら大丈夫?と聞いても大丈夫だと返答されてしまいます。具体的に質問しながら当人が自分の体調や心境・負担になっていることを自分の言葉で語れるように支援することが大事です。

最後にマネジャーの皆様にこれだけは持ち帰っていただきたいのが、結局のところ「自分でしか自分のことは助けられない」ということです。上司や周囲の方も手助けはできますが、状況を脱するには本人の回復力を信じて待つこともぜひ心に留めていただければと思います。

最後に参加者の皆様からお一人ずつ感想を出し合い、イベントは終了となります。

「吐き出せる場があって本当に良かった」
「悩んでいるのは自分一人ではないとわかった」
「人事や産業医とも相談しながらマネジャーが抱え込まないことも大事だと思った」
「一人だとこうは考えられないところまでディスカッションを通じて気づけた」

私たちは、『マネジャーのサードプレイス』というコンセプトの元、このような場を運営しています。マネジャーの皆様にとって、気軽に悩みを相談できるような場があることが、メンバーの方々ひいては組織全体の回復の一助になると信じております。

次回開催は、3月3日です。INSIDESをご利用されていらっしゃる方、限定でのイベントになります。ご都合の合う方はぜひご参加ください。

【マネジャー向けユーザイベント】
2020年3月3日(火) 19:00
詳細はこちら

 

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